インプラント (健康編)
#インプラントが健康維持に貢献する理由
健康で幸せな人生でありますように
入れ歯でお困りの方、歯を失って今後どの様な治療を受ければ良いのか、迷っている患者様に、インプラントがどの様に健康(健康寿命)に繋がっていくのかをお話させて頂こうと思います。
インプラントは良く咬めるようになります
インプラントは良く咬めるようになります
インプラントの治療を受けた患者様に部分床義歯の使用していた時とインプラント完成後にピーナッツを20回咬んで頂いた咀嚼能率を平均した結果です。 天然歯は78%程度、インプラントは75%程度と、ほとんど天然歯と遜色なく、部分床義歯は50%程度しかありません。 通常の食事の際の咬合力(かむ力)についても、天然歯は50~60kgのところ、義歯は15kgしかありませんが、インプラントはほぼ同等の咬合力があります。 この結果から、インプラントは「何でも美味しく食べられる!」ようになる事を示しています。 入れ歯では苦手だった繊維質な野菜や肉類も依然と同じように食べられるようになり、栄養をバランス良く摂取できる様になります。 また、良く咬めないことで消化不良を起こしていた場合は、不調であった胃腸の状態も改善されていきます。
高齢者は今の食事量でも栄養が十分だと思っている⁉
高齢者は今の食事量でも栄養が十分だと思っている⁉
ある会社の2019年6月の調査で75歳以上の男女、介護・支援者、管理栄養士1200人に 「あなたは現在の食事量、食事内容で必要な栄養素が十分足りていると思いますか?」 と質問をしました。 1.高齢者ご自身は「思う」「まあまあ思う」を合わせて90% 2.介護・支援者は「思う」「まあまあ思う」を合わせて73% 3.管理栄養士は「思わない」が71%、「思う」「まあまあ思う」が合わせて29%、 現状では管理栄養士側は栄養が足りていないと考えていることが露呈しました。 高齢者ご自身やその周辺と、栄養のプロである管理栄養士との間には食事・栄養摂取の実態に関しての認識に差があることがわかりました。
このままでは「フレイル」にまっしぐら‼
このままでは「フレイル」にまっしぐら‼
現在、75歳以上の高齢者の 2 人に 1 人が、昨今問題視されている 「フレイル」(加齢による心身の衰弱)の疑いがあることがわかりました。 その背景には、「粗食が大切」という認識が浸透しており、しかし、栄養のプロ・管理栄養士から見たら“不健康”と考えています。 「粗食が大切だと思う」と回答した高齢者は 76%介護・支援者は 51%、一方、管理栄養士はたった 20%です。
フレイルの疑いがある人の約 8 割が「粗食が大切である」と信じていた‼
フレイルの疑いがある人の約 8 割が「粗食が大切である」と信じていた‼
「あなたは、健康のためには、食事量やカロリーを摂りすぎない「粗食」が大切であると思いますか。」という質問に対するフレイルの疑いがある人の回答をみると、 「はい」が 80%、 「いいえ」が 20%という結果でした。 高齢者の半数以上にフレイルの疑いがあると思われる人々には「粗食志向」が強く、食事量が少なく、食の悩みを持っていることがわかりました。
栄養ケアの大切さ
栄養ケアの大切さ
栄養の専門家である東口 髙志教授 (藤田医科大学医学部 外科・緩和医療学講座 主任教授)によると 「現在、世界で最もホットな話題のひとつは、「高齢者の低栄養」です。高齢者の低栄養は、全身が衰弱して生活力が損なわれるフレイルの大きな原因といわれています。また、生活の質が低下し、要介護度が増し、疾病からの回復が遅延することによって、寿命の短縮を招いてしまいます。高齢者には、特にたんぱく質とエネルギーを十分に摂取して楽しい老後をお過ごしいただきたいです。」とお話しされています。
「咬める」という幸せ、インプラントでフレイルの予防
「咬める」という幸せ、インプラントでフレイルの予防
必要な栄養摂取をするためには、良く咬めるようにして正常に消化させることが大切です。 「咀嚼能率」の表で示した通りインプラントは天然歯と同等の値が出ており、栄養摂取するための手段としては重要な位置を占めていると言えます。
危険の回避、インプラントが転倒・骨折を防ぐ
危険の回避、インプラントが転倒・骨折を防ぐ
歯の喪失によって転倒することが多くなることをご存じですか? 「大腿骨骨折」の危険度を歯の喪失本数によって比較すると ・9本以下を「1」とすると ・10~19本以下は「2倍以上」 ・20本以上では「5倍以上」 と危険度が増加してしまいます。 歯を失うことによって、「体幹のバランス維持能力」の低下につながり、その結果、転倒骨折の増加となってしまいます。 転倒して大腿骨骨折した場合は「寝たきり」につながりやすいと言われています。 これらの結果から「しっかり咬みしめられる」かどうかで 運動能力に大きく影響することがわかります。 インプラントはしっかり咬めるため踏ん張りが効き、転倒を抑制することに貢献するものと思われます。
歯の喪失が認知症に影響を与える
歯の喪失が認知症に影響を与える
歯の喪失本数と認知症の関係において福岡県久山町で調査が行われました。 2007~2008年の期間中で65歳以上を対象として経過観察したところ、 2012年までに65歳以上の「5~6人に1人が認知症」を有していることがわかりました。 歯の残存数8本以下での認知症発症危険度を「1」とすると 9本以上喪失した場合が「+39%」 19本以上喪失した場合が「+73%」 も認知症の発症頻度が増加するのです。 認知症においても「咬める」ことにより、差が開いてくることがわかります。
健康に貢献するインプラントがどのくらい維持できるか、気になる問題です
健康に貢献するインプラントがどのくらい維持できるか、気になる問題です
インプラントが他の治療方法と比べてどのくらい維持期間が違うのか、患者様にとってはとても大切な問題だと思います。 ある日本の歯学部で各治療方法の平均維持年数を調査したところ、入れ歯4年、単独の銀歯7年、ブリッジ8年、と報告されています。 そして、インプラントの場合は「10年経過した時点で90%以上残存している」という報告結果でした。 インプラントはきちんとメンテナンスされていれば、長期間に渡って健康で充実した生活を送ることができる、というお話です。 しかし、これらの数字は患者さんのあごの骨の状態やはぎしり、くいしばり、日常のブラッシングの状態、メンテナンスの受診状態によって大きく左右されることをご理解下さい。