むし歯
虫歯
虫歯治療について
美しく仕上げることを念頭に、保険診療でも可能な限りメタルフリーの治療方法を提案致します。 さらに、美しさや耐久性を重要視される患者様にはセラミックの治療をお勧め致します。 セラミックは美しさだけでなく、歯垢が付着しにくく衛生的で 金属と違い、生体親和性が良い等のからだに優しい材料となっています。
虫歯の進行と治療法
虫歯初期段階(C0)
虫歯初期段階(C0)
エナメル質が白濁したり茶色くなっていて、エナメル質が微量に溶けている状態。 【対処法】 白濁・茶色の部分を削って取り除く処置は控えて、定期的な検査と歯の表面の着色や歯石の除去を行い長期観察とします。 ご家庭では高濃度のフッ素を含有した歯磨き粉やフッ素の含嗽剤をお勧めしています。 C0の状態を患者様が判断する事は難しいので、気になる場合は「辻堂海岸通り歯科」へご相談下さい。 高濃度のフッ素含有の歯磨き粉(¥550 税込み)や含嗽剤(¥990 税込み)も当院でご用意しております。
小さな虫歯(C1)
小さな虫歯(C1)
茶色くエナメル質が溶け始めて、まだ浅い状態。 痛みやしみるなどの症状はありません。 この段階で治療しておくと短期間で治療が済みます。 【対処方法】 レジン(白い詰め物:保険診療)という材料の充填する治療になりますので、綺麗に仕上げる事が出来ます。1歯1回で即日完了します。 ≪とても便利なレジン充填ですが・・・≫ ①食生活や歯ブラシで変色し、長期間すると材質自体が劣化する ②強度的に限界があり、大きな面積には適していない ③レジンの材質は既製品の為、特殊な歯の色の場合には対応が難しい などの短所もあります。
中くらいの虫歯(C2)
中くらいの虫歯(C2)
虫歯が少し深くなりエナメル質が溶けてはっきりと茶色くなります。 また、象牙質まで到達すると、甘い物や冷水でしみてきます。 【対処法】 虫歯の面積によりますが、小さな面積ならばレジン充填で済みますが、 歯の面積半分以上になると強度が必要となりますので、型を取って金属やハイブリッド・セラミックの詰め物を製作して装着します。
神経に達する大きな虫歯(C3)
神経に達する大きな虫歯(C3)
虫歯が深くなり歯の神経まで達すると、虫歯菌に感染し炎症が起きるため、 痛みが発現します。 【対処方法】 「歯の神経の治療」になります。神経は既に腐敗して膿んでいますから、治療期間も長くなりますが、きちんと消毒回数をこなさないと再発する危険が増します。
歯が崩壊する(C4)
歯が崩壊する(C4)
虫歯が進行して歯全体が崩壊し根っこだけ残った状態です。 ズキズキしたり腫れる場合も多々あります。 【対処方法】 よく診査した上で、保存(歯を抜かずに存続させること)が可能ならば「神経の治療」をして最終的に人工の歯を被せていきます。保存不可能な場合は抜歯に至ります。
歯の神経の治療手順
虫歯が深くなり、歯の神経まで達すると虫歯菌に感染し炎症が起きるため、 痛みが発現します。
①歯の根を数回に分けて洗浄
①歯の根を数回に分けて洗浄
歯の根の管を処理していきます。 虫歯が深くなった歯の根の管は細くなっており、処理が困難になるため 時間を必要とします。 バイ菌が残っていると炎症を引き起こす恐れがあるため、 無菌状態になるまで数回洗浄・消毒(重度の場合は何回も)を繰り返します。
②歯の神経の代わりになる薬を詰めて密封します。
②歯の神経の代わりになる薬を詰めて密封します。
歯の根の中が無菌状態になったら、バイ菌が入らないように神経の代わりになる薬(図の青い部分)を詰めて密閉する処置を行います。
③人工の歯を被せます
③人工の歯を被せます
神経の治療が終了しても、そのままの状態では歯を割ってしまいます。 そのため、土台を入れ歯を補強し、被せ物を装着します。 被せる材質にもいくつかの種類があります。 *図は奥歯の場合
*前歯の場合
被せる人工の歯の材料
被せる人工の歯の材料
■銀歯(保険適用):硬い材質なので耐久性は良いが咬み合う反対側の歯にも影響を与えることがある。 ■ハイブリット(保険適用):白いが透明感は無い。強度も十分でないため適応される歯牙も限定される。 水分を吸収するため変色する原因にもなり、一定の期間での交換が理想。 ■歯科用金合金:伸びが良いため、精密な加工が可能。隙間を少なく出来るので2次的に虫歯になることが銀歯に比べて少ない。程よい硬さ(軟らかい)なので咬み合う反対側の歯にも優しい。高カラットの金属は金属アレルギーも少ない。 ■セラミック:セラミックは天然の歯の様に美しく仕上がります。水分を吸収しないため臭いも発生せず、歯肉に炎症を起こさない優しい材質。強度も十分だが、過大な力が掛ると破折する事もある。構造的には、金属を全く使わないオールセラミックが主流となっている。